テーブルレイアウトについて再考する。

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リニューアルが必要なサイトの要素として一つ挙げられるのが「テーブルレイアウト」です。

文字通り、HTMLの<table>タグでWebサイトのレイアウトをするというもので
10年くらい前に流行った手法です。
コレ、業界的にはもはや「ご法度」レベルで、僕の考えではテーブルレイアウトを使っている業者なんて「モグリ」以外の何者でもない。
それでお金をもらってるなんて、嫌悪感すら覚えますよ。

そもそも<table>タグはレイアウトを意味するタグではなく「表」を意味するタグですので
レイアウトのために使うのはダメでしょー。ってことで、だいぶ前から推奨されていません。
ただ、現存するWebサイトではたまに見かけます。


で、最近リニューアルを提案したクライアントが例に漏れずテーブルレイアウトだったので
ダメですよーと、例に漏れず言いたかったわけですが。
その「ダメな根拠」を検索しているときに、意外や意外、テーブルレイアウトの擁護記事を多数みかけます。


ここで、思ったんですが「本当にテーブルレイアウトってダメなの?」っていう事です。

こんだけ、擁護されてる理由はなんなんだろう?もしかしてテーブルレイアウトの方がいいんじゃないの?と再考してみました。


先に結論。テーブルレイアウト、やっぱダメ。


なぜダメか。


まずテーブルレイアウト擁護派さんたちのご意見を見てみます。
・だってテーブルのが作りやすい。
・CSSとかHTML5とか難解。
・どのブラウザでもレイアウトが崩れない
・SEO的に問題ない。ってか検索順位高いし。
・CSSで作った場合と見た目がかわらない。


サイトを作りやすい。作るのが簡単というのが大勢を占めます。
これって制作者のエゴに見えますが、実はけっこう大事な事だと私は思います。
作るのが簡単ということは、つまり情報として伝えるのが簡単だということも言えます。メンテナンス性に優れているとも言えます。

ただ、作るのが簡単だから良いものが作れる。わけではありません。ここが注意点です。
実際テーブルでレイアウトされているサイトの多くは(テーブルレイアウトを擁護する方達のサイトも含め)しょっぱいサイトばかりです。


デザインは細部に宿る。と誰かが言っていましたが

本当にその通りで、細かいところに手を加えようとするとどうしてもテーブルレイアウトでは無理がでてきます。
その一つが「スペーサーgif」だったりするわけです。

実際、CSSでしかできない表現や手法はたくさんありますが
TABLEじゃないとできないことなんてありません。


現状、どうかんがえてもCSS主体でデザインしたほうが良いものができます。
なので、テーブルレイアウトを擁護する方達にはテーブルレイアウトで素晴らしいデザインのサイトをまず、作って欲しいところです。


で、話をもどして、クライアントに説明するきに
「テーブルレイアウトじゃ、しょっぱいサイトになります」では説得力に欠けます。


もっと決定的で現実的な理由が必要です。


テーブルレイアウトがダメな決定的な理由は何か。


そんなものはありません。


HTML5もCSSもインターネットを牽引する企業や団体が決めているだけのもので
ユーザーにとって本当にそれが良いかどうかということは判断できないのが現状です。

HTMLに関する議論はずっと続けれられていますが
その中で、過去に否定されたものが、現在は推奨されているなんてことは多々あります。
HTML→XHTML→HTMLとなったりしてますし。タグに関しても非推奨から復活したものもある。

未来では、TABLEタグでレイアウトしましょう!ってことになっているかも。


ただ、今。2013年、現在。

テーブルタグはレイアウト手法として明らかにCSSより劣っているし、
情報を伝えるというHTMLの役割も十分にこなせていない。


だから制作者としてクライアントに奨めることはできない。

だからといってテーブルレイアウトが排斥するに値するものかどうかは検討の余地があるとは思う。
実際HTML5やCSSは一般の人には少し難解すぎる。
プロがテーブルレイアウトを使って仕事をするのは嫌いだが、一般の人がホームページを作るときに使うのは良いんではないかと思ったりする。

ん~、これって結局テーブルレイアウト擁護なのかな。




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このページは、seoartdesignが2013年7月15日 05:40に書いたブログ記事です。

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